家づくりに関してあまりに無防備なことだ。これは、リフォームの打ち合わせの席でとくに感じるのだが、「自分の家」に対する愛情やこだわりがなさすぎる。下見のために床をはがしたり、天井裏をのぞいて見ると、あっと驚くことばかり。手抜きとまでは言わないまでも、そもそも設計や施工がよくなかったのだろう。そして、建て主のほうでも、それを甘んじて受け入れている。こうした無防備さは、新しい家を建てるときにも顔を出す。大手の施工業者や住宅メーカーの言うことをそのまま真に受けて、簡単に説得される。
福岡市東区の新築一戸建て
JR横浜線(鴨居)の新築一戸建て
つくばエクスプレス(三郷中央)の新築一戸建て
東急東横線(元住吉)の新築一戸建て
東武東上線(みずほ台)の新築一戸建て
設計図に疑問があっても質問しない。現場に足を運んで細かくチェックしようとしない。話が違っていたり、知らないうちに不可解な変更があっても抗議しない。その結果が「こんなはずじゃなかったマイホーム」の完成だ。私はつくづく思うのである。これはやはり、建て主一家の心構えに問題があるのではなかろうか。ことに、夫が一家の柱としての役割を果たしていないのではなかろうか。建築中に屋根裏に登って梁の組み方をのぞいてみたり、分電盤のバックパネルを外してみたりすることが、一般の主婦にできようはずはない。「家のことは妻に任せてありますから」では、とんでもない損失を被るかもしれないことに、果たして当の夫たちは気づいているのだろうか。