通常、銀行は担保物件に対して、その価値を評価してお金を貸します。貸すに際しては、回収のことを考えて融資する金額を決めていきます。つまり、ローン返済が滞れば担保物件である住宅を売って(処分して)回収することになるため、販売価格全額を貸し付けすることはありません。例えば、3000万円の家であれば、ふつう2400万円から2100万円程度しかローンを実行しません。残額は自己資金(頭金)として用意する必要があります。
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この販売価格に対して融資を実行する金額の比率を掛け目と言います。掛け目はだいたい、購入価格の70%から80%の間になります。ところが、バブル崩壊後はこの条件を非常に緩やかにしてしまいました。販売価格の95%から100%を融資するのです。その上、所有権移転に伴う登記費用、ローンの抵当権設定費用などの諸費用も上乗せして貸すこともあり、販売価格を超える融資も、日常茶飯事に行われていたのが事実です。住宅を購入する(住宅ローンを借りる)個人にとって、必要資金を全額ローンにしてもらえるのは一見すると好ましいことに思われます。本当にそのように考えていいのでしょうか。実は、ここに落とし穴が潜んでいるのです。