六本木、汐留、品川周辺の高層ビル群には連日、数多くの人が押し寄せ、ビジネスだけでなく、ビル内の高級レストランやレジャー施設で豊かな時間を過ごす。華やかな世界が広がる一大都市ならではの光景だが、実はこの同じ地域でさえ、不動産物件の下落にあえぐ人たちがいる。この地域に高級マンションを建設し、計画中のマンション業者たちだ。彼らは、いまだにバブル崩壊の後遺症から抜け出すことができず、多額の借金を抱えている。その借金を返済するために、とにかく売上げを上げようと懸命だ。そのためには、多少売れ残りの心配があってもどんどん新しいマンションの建設を続け、目先の収入を確保しなければならない。それをやめればあっという間に資金ショートを起こし、倒産の危機に見舞われる。完全な自転車操業だ。六本木、汐留、品川などの値上がり地域周辺で、彼らは懲りることなく、あるいは必要に迫られて土地を購入し、高層高額のマンションを建設した。平成一六年時点ではまだ未着工分も多く、大きな供給圧力があった。こうした過剰投資を背景に、これら高層マンションで猛烈な投げ売りが起こる。
(参考)
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